池見林産工業株式会社

やすらぎの木

こころに与える木の作用
最近、増えている木造校舎。それはなぜなんでしょう?

木という素材の持つ優しさや温かさが見直されているようですが、実は他にも理由があるのです。学校は育ち盛りの子どもたちが一日の大半を過ごす場所。今までの校舎づくりは合理性やコストなどを優先させ、環境が子どもたちに与える影響ということには余り目を向けてきませんでした。

木の校舎で学ぶ子どもたちとコンクリートの校舎で学ぶ子どもたちの置かれている環境を比較する調査の結果、いろいろな面で大きな違いがわかってきました。木造校舎にはこんな特徴があります。

●木の環境は、こどもの気持ちを落ち着かせる
●暑さ、寒さをやわらげて、室内の湿度も調整
●カゼやケガの発生も低い

命をはぐくむ木

からだに与える木の作用
環境の違いがどのような影響をもたらすのか?ネズミを使った動物実験でこんな結果が出ました。

木製、金属、コンクリートのゲージでのネズミの生存率の比較対象実験です。結果は、下のグラフ(子ネズミの生存率)のとおり。生後20日目の生存率は、木製ゲージで約88%。コンクリートゲージでは約7%です。これは熱の奪われ方に違いがあるからです。木の熱伝導率は、鉄の1/200、コンクリートの1/10です。

また、成長のバロメータである体重の増加(グラフ:子ネズミの体重変化)をみても、木製ゲージは群を抜いています。これは、母ネズミの行動に原因があります。コンクリートや金属の床では、体温の低下が著しく落ち着いて子ネズミにお乳を与えることができないからです。すぐにからだが冷えるので耐えられず止めてしまうんですね。

かいてきな木

豊かなこころと健康なからだ
木は生きている素材、呼吸している素材。
森は人間をはじめさまざまな動物のふるさと。
木に囲まれた暮らし。ハジメマセンカ。

木の持つ色々な作用

梅雨時は家の中が湿りがち、反対に冬になると乾燥しがち。でも木はジメジメしてくると湿気を吸い、カラカラしてくると湿気をはきだすから、いつでも快適です。湿度を上手に調節して、ダニやカビ・細菌を住みにくくします。

住まいのダニやカビがアトピー性皮膚炎の原因のひとつだと言われています。木はお部屋の湿気を調節してダニやカビ・細菌が発生しにくい環境を作ります。もちろんダニのえさとなる食べカスやフケ、ホコリを掃除することも大切ですね。

なぜ、フライパンの取っ手に木が使われているのか、ご存知ですか?それは木は熱を伝えにくいから火にかけても熱くなりにくいからです。熱の伝わり方は鉄の200分の1以下。だから、熱や寒さがお部屋の中へ侵入するのを防ぎます。

自然の肌ざわりと木目の雰囲気がリラックス効果大です。

木の香りにはフィトンチッドという成分があって、殺菌したり心を落ち着かせる働きがあります。臭いを消す作用があるから、とっても気分がいいのです。

ギター、バイオリン、ピアノ。木で作られている楽器はとても多いですね。木は余分な音を吸収するので、音色が美しくまろやかに響きます。

木は堅そうに見えるけれど、ほどよい弾力性があってショックをやわらげます。

木にはギラギラする反射を抑える働きがあります。これなら目も疲れにくいですね。